いよいよ昨日始まりました、「銀座でおもてなし留学」。
i.club leaderも前日ミーティングで「本当に始まっちゃうのか…!」と感慨深くも楽しみに話しておりました。
東京にて、高校生のみんなが無事気仙沼を出発した報告を受け、まずはほっと一息。
こちらも東京駅にて高校生の到着を今か今かと待ちます。
そして無事、東京駅でまずは合流に成功!
一週間ぶりに会う高校生たちとおしゃべりしながら、さらに丸ノ内線で赤坂見附へ向かいます。
ツアーコンダクターさながらに旗を振りかざして颯爽と歩くのだゆりに着いていくものの…
暑い…
東京は35度。日差しも照り付ける中5分歩いただけで汗だくになるような暑さです。
制服を着て来てくれている高校生、暑そうだな大丈夫かな?
と心配になりながら、「とらや」に到着です。
「やらと」(右から読みますよー)と書いてある大きなのれん、伝統と格式を感じます。
そしてとらやさんにて、第一回おもてなしを学ぶプログラム。
沢山の大切な「おもてなし」を伝えて頂きました。
『おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く』
経営理念にもなっているこの言葉に、全ては尽きる。
全社員の心の中に、この言葉がしっかりと刻まれているからこそ、一生懸命みんな同じ方向を向いているのだそうです。
とらやのおもてなしはこの言葉で生きてきたので、
今までも、これからも、この一言を何よりも大切におもてなしをしていこう、
と考えているというお話を頂きました。
そして「おいしい和菓子を喜んでいただく」ために、
工場の人は美味しいお菓子を作り
販売員はお客様のご要望を聞いて、それに沿った商品やサービスを提供します。
ものとお金の交換だけではなく、それよりももっと大切な
「ここの売店のあなたから買うと、美味しいのよね」
と言ってもらえるような心遣いをすることをとても大切にしています。
1つの言葉に沿って、それを実現するために全員がそれぞれの立場での「おもてなし」をする。
そのおもてなしがぎゅっと集まることによって、言葉が実現され、お客様も和菓子を心から楽しみ、幸せになることができるのですね。
お話を聞いていた高校生も、「おもてなし」という言葉が出るとここぞ!とばかりにノートに一生懸命メモをしていました。
今回の目的「おもてなしを学ぶ」ということが、しっかり高校生の心にも刻まれているのを感じました。
みんな、言葉には出さないけれど、「おもてなし、吸収してやるぞ!!」という意気込みをノートをとっている姿からひしひしと感じられました。
一年中、季節の行事に合わせて作られる和菓子。
お正月、ひなまつり、端午の節句、七五三、などなど…
お客様がお休みの時こそ、お客様を喜ばせるタイミング。
美味しいお菓子を召し上がっていただくために、大晦日もお正月もお客様を思って和菓子作りをするのだそうです。
また、他にも和菓子の面白さを感じるお話をして頂きました。
和菓子は、「五感で食べる」もの。
見て綺麗、食べて美味しい、香りも楽しい。
特に香りに関しては、西洋のお菓子と違って目の前に置いてあるだけでは香りは感じられません。
口に運んだ時に、「口の中で広がる香り」を楽しむもの。
これは、お茶と共に頂くお菓子として育った和菓子の性格です。
お茶の香りを越えないように、強すぎず弱すぎず香る和菓子は日本人の繊細な味覚によく合っています。
そして驚いたことに、和菓子を楽しむためには「聴覚」も使います。
どういうことか。
それは「菓名」についてのお話です。
何ととらやさんのお菓子は3000種類もあるそうで、この3000種類全てにお名前がついています。
花・土地・季節・年中行事になぞらえて、菓名はつけられます。
おもかげ、夜の梅、新緑…
夏になると「初蛍」
桜の季節には、「手で折って持っていってしまいたくらい、美しい桜」を表現した「手折り桜」
これらの名前から、歴史や意味・こだわりを感じてもらいたい。
そんな思いで菓名を大切にしているのだそうです。
あぁ日本語って本当に美しいな、と心から感じるような素敵な菓名ばかりですね。
和菓子作りの心とおもてなしをじっくりと学び、一日目のおもてなし留学はひとまず終了!
この後、夜には銀座の方々にウェルカムパーティーを開いて頂き、高校生も沢山の美味しいものを食べて沢山の方とお話して、充実した一日になったのではないかと思います。
では翌日(今日)はいよいよ店舗に分かれてのおもてなし留学!!
高校生の活躍が楽しみです!!
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