2014年8月28日木曜日

@SUZUKA サマープログラム最終日!

みなさん こんにちは!
i.clubの森脇です。

今日は、i.club @SUZUKAサマープログラム最終日の様子について、紹介したいと思います!



今日のテーマは「伝える」

成果発表会の場を設けて、地元の方々の前で高校生がアイデアを発表します!

せっかく良いアイデアを考えても、それが伝わらなければもったいない!
自分たちのアイデアを効果的に伝える手法のひとつとして、
この日は試作品づくりをしました!


画用紙やクリアファイルなど安く簡単に手に入るものを使って、自分たちのアイデアを目で見て触れるものにします!

試作品づくりのメリットがいくつかあります!!
①アイデアの問題点、改善点が明らかになることです。
これにより、アイデアのブラッシュアップをすることができます!

②アイデアを使っているシーンをイメージしやすくなることです。
自分たちはもちろん、人に伝える際にもアイデアをより具体的に伝えることができます!




作った試作品を携えていよいよ成果発表会スタートです!!
会場にはたくさんの方々にお集まりいただきました!

〈地元の多くの方々にお集まりいただきました!本当にありがとうございます。〉


そしていよいよ、高校生によるアイデア発表!
自分たちが考えたアイデアを模造紙と試作品を使って発表しました。
みんな緊張しながらも、熱意をもって発表している様子でした!


〈一生懸命作った試作品・模造紙を使って発表します!〉


高校生が伊勢型紙について学んだことを発表する際、会場の方々が頷きながら聞いている様子が見られたり、高校生への質疑応答も多く出ていました。
会場の方々も一体となり、とっても良い雰囲気の成果発表会になりました!

〈最後は、高校生がi.clubを通して学んだことの発表をしました!〉

最後は、高校生がi.clubを通して学んだことを発表しました!

「自分で新しいアイデアを生み出すことの楽しさを知りました!」
「地元の人達やi.clubLeaderと過ごすなかで、多様な考え方を知ることができました!」
「地元のことを知り、今後も地元に関わっていきたいと思いました!」

などなど
高校生にとって、持ち帰るものが多かったプログラムになったのではないかと思っています。

@SUZUKA 2泊3日のサマープログラム。
プログラムは終わりを迎えますが、「伊勢型紙✕イノベーション」の挑戦はまだまだ続きます!
これからの展開に乞うご期待ください!



2014年8月27日水曜日

「相手に媚びへつらうのではなく、対等の立場で接する」

ギンザのサヱグサ」おもてなし留学レポート!day2

<<2日目>>

こんにちは!のだゆりです。
「ギンザのサヱグサ」おもてなし留学、午後のレポートをお届けします。



  【午後は店舗に移動して、実際の接客を体験します!】

 お昼を食べて、銀座の街並みを楽しみつつ、2人はお店へ。店内は上品かつ可愛らしく、2人も(+私も)ついテンションが上がってしまいました。

まずは、実際に店頭に立つに当たって、大切にすべきことを教えて頂きました。「おもてなし」にはその前の段階として、「装い」と「設え」があり、そのために店頭に立つ人はまず服装をきちんとしたものにし、店舗はお客様を迎えるためにきちんとした空間づくりをする。そうした積み重ねを基にしてはじめて「おもてなし」ができるということでした。

【挨拶の練習。お客様は、「いらっしゃいませ」と堂々とお迎えすることが大事。】

 そこで大切になるのが、「相手に媚びへつらうのではなく、対等の立場で接する」ということ。きちんとした用意のもとに商売をしている自信を持って、商品の情報をきちんと伝え、対価を払っていただけるようなサービスをすることが大事だと学びました。



 また、サヱグサでは、「商品にこめられた価値を、情報としてきちんと伝える」ことをとても大事にしていると学びました。一品一品に想いを込めて作り、また、仕入れている分、商品には多少値が張るものもありますが、その分お客様には、その商品に十分満足して購入していただく必要があります。
 一枚の服、一足の靴、どれを取ってみても、その素材や形へのこだわりが詰まっており、そのこだわりをきちんと相手に伝え、その価値に満足していただくということが大切ということでした。これも、今後、2人が自分で商品を作ったり、売ったりする過程で大切になってくるはずです。



 接客においては、服をたたみ直したり、掛かっている服を少し動かしてみたりという動作がとても大事だと教えていただきました。これは、お客様に警戒心を与えないため。いきなり対面して迎えられては、お客様も入りづらくなってしまいます。例え乱れていなくとも、そうした動作をし続けることで、お客様は安心して来店してくださるということでした。


 教えて頂いた通り、実際に服を直す動作をしつつ、お客様を待ちます。作業を続けながらも、手元に集中しすぎず、常に意識をお客様入り口に向けていなければなりません。難しかったようですが、堂々と「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」を言う事ができました。


 
 こうした、常に相手の立場から、「自分がどのように振る舞うのがよいか」を考えるというおもてなしの姿勢は、社長がおっしゃっていた「お客様のことを好きになること」を体現しているようでした。2人共、1日をかけて、サヱグサに来店してくださるお客様の立場から考え、その「おもてなしの心」を体で感じることができたようです。

 これから、2人が新しい商品を考案したりする際も、その商品を届けたい相手のことを好きになることは、非常に大切になってくることと思います。

 1日を通して、ギンザのサヱグサで様々な刺激を受け、2人は気仙沼にある現在の「おもてなしの心」を大切にしつつも、「もっと新しいものを取り入れていく姿勢が必要だ!」と心に感じたようです。

きっとこの想いを胸に抱き、気仙沼に新たな刺激を持ち帰ってくれることと思います!


お世話になりました、ギンザのサヱグサの皆様、本当にありがとうございました!


「お客様のことを好きになるということ。」

「ギンザのサヱグサ」おもてなし留学レポート!day1

<<1日目>>


こんにちは! のだゆりと申します。今回は、銀座の子供服の名店、「ギンザのサヱグサ」での学びのレポートをお届けします。
 今回2人が伺った「ギンザのサヱグサ」は、1869年(明治2年)創業、今年で145周年を迎える子供服の名店です。

 この日、午前中は本社ビルにて、三枝社長直々、サヱグサのルーツである「銀座」にまつわるお話、そしてサヱグサの服づくり、おもてなしへのこだわりについてお聞きしました。そして、午後には、店舗で接客も体験させていただきました。大人たちに囲まれての、少しドキドキしながらのおもてなし留学。2人はどんな学びを持ち帰ってくるのでしょうか?



【三枝社長にご対面。2人共、ちょっと緊張ぎみ…?】

 三枝社長直々に、まずは、サヱグサがともに歴史を歩んで来た「銀座」という街について、教えて頂きました。
 江戸時代の銀座は、その名の通り銀貨の鋳造地。当時の賑わいは劣っていましたが、明治時代にその風貌をがらりと変えることになりました。
 明治政府の近代化政策のもと、文明開化の象徴的な街にと整備され、煉瓦造の建物とガス灯が並ぶ街へと発展を遂げました。それとともに輸入物の小売商が銀座で発展し、サヱグサもその一つとして創業。当時は輸入物を一緒くたに販売していましたが、時代とともにそれぞれの得意分野をもって発展を遂げ、サヱグサは子供服の店として、現在まで続いているということでした。




銀座とともに発展し、145年間の歩みを重ねて来たサヱグサ。このことについて、三枝社長はこのようにおっしゃっていました。
「銀座は、京都に比べると歴史が浅い街。そこで生き残っていくためには、京都のように、9割古いものを守り、1割新しいものを取り入れるという姿勢では無理。1割は古いものを大事にしつつも、9割は常に新しいものを入れていかなければならないんです。だから、皆水面上では涼しい顔をしているけれど、水面下では必死に足を動かしているんですよ。」

 このお言葉は、特に2人の心に刺さったようです。昔からのお客様を大事にしつつも、常に新しい驚きを提供していくという姿勢は、サヱグサの「おもてなし」の一つであると、高校生2人は感じ取ることができたようです。

 大事なところは残しつつ、新しいものを常に取り入れる。この姿勢は、洋服そのものにも表れていました。
 サヱグサの洋服は、丸襟に広がりのあるスカートなど、コンサバティブ(保守的)なテイストのものが多いですが、柄や素材には今年らしさを取り入れているとのこと。「サヱグサらしさ」を求めてくださるお客様の為、昔からのテイストは大事にしつつ、時代に合ったスタイルに仕上げていくのが「サヱグサ流」なのだと学びました。



【サヱグサの子供服に「かわいい!」と2人。】

 さらに、サヱグサの子供服は、決して「子どもが喜ぶデザイン」ではないと教えていただきました。それは、「親に子どもの服を選んでほしい」という想いがあるからだということです。子どもは、好きなキャラクターや、ピンクや青など分かりやすい色を選ぼうとしますが、それはまだファッションの感覚が完成しきっていないからで、中高生になれば自然と自分に合った服を選べるようになります。その時に、色の合わせ方や、肌に合った素材を自然と覚えていられるよう、親が小さいころにそうした感覚を教えてやることが大切なのだということでした。

「お客様」になる人の立場で、単に買って頂くその先のことまで考えてモノをつくるということ。
これから地元食材を使った商品化にチャレンジする2人にとって良い刺激となる、モノづくりにおける大切な姿勢を学ぶことができました。




「おもてなしとは、お客様のことを好きになること」
と三枝社長。相手に興味を持ち、もっと知りたい、もっとその人の為になることをしたい……と考えれば自然と、立ち居振る舞いは決まって来るものです。2人が今後、何か新しいものを生み出す過程でも、ぜひ、「この人・モノのことをもっと知りたい」と探求を進めれば、きっと良いものが出来るのではないか、と思われました。


さて、次回は、実際に店舗に立って接客を体験した午後をレポートします!
お楽しみに♪



2014年8月21日木曜日

@SUZUKA二日目 はじめてのアイデアづくり!

こんばんは!!

今日は江藤がi.club@SUZUKA二日目の様子をお伝えしたいと思います!

今日のテーマは「カタチにする」

昨日の一日で職人さんへのインタビューや、お互いの伊勢型紙の好きなところをシェアしました。
今日の「カタチにする」一日は、昨日再発見した伊勢型紙の魅力を活かした新しいアイデアを考えます。


しかし、いきなり「アイデアを作れ」といってもとっても難しい...



そのために

今日はアイデア作りのために2つのプロセスがありました!



①今坂千秋さんによる講演
昨日も一つのグループがお話を伺いにいった今坂さん。
今坂さんは染め付け用の型紙を彫るかたわらで、伊勢型紙を利用した新しい商品作りにも挑まれているということで、アイデア作りのヒントになるお話をたくさんして頂きました!

それだけでなく、実際に開発した「名刺入れ」や「コースター」、さらには「ネイル」まで見せていただき、高校生も興味津々の様子でした。

型紙を利用した様々な商品に興味津々


やっぱり話し合いで頭を動かして考えを深めていくだけでなく、実際に目にして、手に触れると全く新しい感動が生まれるようです!!



②先人に学ぶ
今まではずーーっと「伊勢型紙」のことばかりを考え続けてきましたが、一回離れてみることも大切。



自分にとって一番身近な「良いアイデア」、それはなんといっても「好きなもの」


ということで、自分の「好きなもの」を発表して、それぞれの好きの要素を考えることで、良いアイデアの条件を探しました。

廃墟好きや嵐好き、エレクトーン好きいろいろな好きを楽しげに皆が発表していて、非常にいい雰囲気になりました!


好きなものの話は熱がこもります!




最後には今坂さんのお話や、昨日の発見から見つけた伊勢型紙の魅力、それと皆の「好き」から導きだした良いアイデアの条件、これを組み合わせてアイデア発想を行いました。

皆昨日お試しでデザイン発想したときより熱が入っている様子。

最後には経験豊かなリーダーが息を呑むようなアイデアを見つけましたが、それは明日の発表のお楽しみ!!


夜遅くなりましたが、おやすみなさい!!


メンバー二人の誕生日サプライズ!
(写真は沼田大先生)

江藤


2014年8月20日水曜日

伊勢型紙のイノベーション、スタート!!

こんばんは!i.club@SUZUKAの髙津です!


今日からいよいよ23日の「伊勢型紙のイノベーション」プログラムがスタートしました!!


伝統産業会館
伊勢型紙の展示も行われている鈴鹿市伝統産業会館にお邪魔させていただき、今回のワークショップを進めていきます!それにしてもいい天気です。暑い!


Director森脇から開会の挨拶

アイスブレイクのゲームで雰囲気も打ち解けます!

今日のメインテーマは「知る」。



今まで自分にとって伊勢型紙はどんなモノとして見てきたかを見つめ直し、その上で実際にお仕事として型紙に携わっている方々のお話を伺うことで新たな気づきを得る、そんな一日です。高校生6人は2チームに分かれて大学生とともにワークショップに取り組みます!


三重県で育った高校生たちにとって、伊勢型紙は小学校時代に学校の授業のテーマとして扱ったことがあるとのこと。今回の参加者の中には現在美術部に所属しているメンバーもおり、今取り組んでいる芸術の視点からも型紙についての印象を書き連ねていきます。



三重県立美術館で学芸員をされている生田ゆき様よりご講話を頂きました。鈴鹿の地が型紙の一大生産地となった歴史から19世紀以降ヨーロッパで美術品として人気になった背景など興味をそそられるお話を伺うことができました。

午後からは生田様のお話から得た気づきをチーム内で共有。簡単な伊勢型紙のアイデアまで考えてみます!




そしていよいよ今日のメインイベント!職人さんのご自宅・工房に伺い直接インタビューさせていただきます。
事前に高校生自ら質問を考えて準備します。

六谷泰英様の工房と今坂千秋様の工房の二手に分かれてインタビューです。

六谷様の工房
今坂様の工房

僕自身は今坂様のご自宅を訪れるグループに同行したのでそちらの様子を少しお伝えします。

今坂様は道具彫りと呼ばれる技法を継承しておられる職人さんです。作業場である屋根裏でお話を伺いました。印象的だったのは彫刻に用いる「道具」へのこだわりです。職人さんは皆自ら道具から手作りされるといいます。今坂様がお持ちの錐の数はなんと30004000本だといいます!

お仕事の話から職人さん同士の関わりについて、また他分野の方々とコラボレーションした新たな取り組みについてもお話し頂きました。工房の様子や型紙の実物も見せていただきました。
高校生からも質問がよく出ており、十分に好奇心を惹かれた様子でした!



美味しい夕食をいただいた後は本日最後のイベント、若手の職人さんとの交流会です。
自ら職人になることを志して工房で働いていらっしゃる女性の職人さん・型紙の図柄作成に長年従事されている方から、「紋様」の意味というこれまでと違った視点からのお話を伺うことが出来ました。


はじめてのワークショップ経験から講話の受講、インタビューなど高校生にとっては少しハードな一日だったでしょうか?ゆっくり休んで明日に備えてほしいですね!
明日はいよいよ具体的なアイデア発想の段階までいってしまいますよー!どんなアイデアが出てくるのか楽しみです。


僕達大学生も高校生をしっかりサポートできるよう明日以降もがんばっていきます!

髙津